糖尿病 糖尿病の合併症の実例
糖尿病とは?
糖尿病とはすい臓で作られるインシュリンの分泌量が少なかったり、反応が低下してきて糖分をはじめとした栄養素の調節がうまくいかず血糖値が慢性的に高くなり(高血糖)、この状態が継続する病気です。
インスリンの作用不足にはふたつの原因があります。
1)すい臓のインスリンを作り出す(インスリン分泌)能力が低下してしまう
2)インスリンに対する細胞の感受性が悪くなる
糖尿病の合併症
糖尿病は初期の段階では、体に異変が現れるわけではありません。
糖尿病が怖いのは、自覚症状がないまま徐々に合併症が進行することです。
そして、一度合併症の症状が現れると、もう元へは戻せません。
大別すると細小血管合併症と大血管合併症があります。
◆細小血管合併症
糖尿病に特有の細小血管合併症には次の3つがあります。(三大合併症)
いずれも高血糖のために、細い血管の内壁が壊されて起こる障害です。
このため血管の豊富な眼や腎臓に病気が起こってくるのです。
1)糖尿病性網膜症
カメラのフィルムにあたる網膜が傷み、眼底出血などを起こしやすくなります。
視界のかすみや、視力低下を自覚します。
これは、成人の失明原因の第一位で、その兆候が見られたら、レーザー治療で出血しやすく
なっている部分を固めてしまわなくてはいけません。
2)糖尿病性腎障害
腎臓は血液から尿を作り老廃物を体の外に捨てていますが、そのフィルターがうまく働かなくなり
次第に体の中に老廃物がたまってきます。このフィルターが詰まったような状態を腎不全と言い、
老廃物がたまった状態を尿毒症といいます。
初期段階では、血圧の上昇や足のむくみ、尿からタンパク質が検出される。
進行すると尿毒症となり腎不全などを起こすので、人工透析が必要になってきます。
現在、日本では人工透析を受けるようになった第一の原因は糖尿病性腎症だそうです。
3)糖尿病性神経障害
手足のしびれなどの末梢神経の障害から始まり、進行すると感覚が鈍くなります。
足に傷があっても気づかないようになり、下痢や便秘、顔面神経麻痺など全身に様々な症状が現
れて感染症を起こしたり壊死を起こす場合もあります。
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糖尿病は動脈硬化を促進して心筋梗塞や脳卒中を起こします。
これらは日本人の死亡原因の1/3をしめています。
そして高血圧や高脂血症が加わると、さらにその危険が高まります。
◆大血管合併症(心筋梗塞、狭心症、脳卒中、下肢閉塞性動脈硬化症等)
・心合併症
心臓は丈夫な筋肉でできた袋ですが、この心臓を養う血管に動脈硬化症が起こり、狭くなると
狭心症が現れてきます。また、詰まってしまうと心筋梗塞となります。
神経障害があるがゆえに狭心症に特徴的な胸痛が感じにくくなり、自覚症状のないまま病状
は進行し、重症の心筋梗塞を起こすことも稀ではありません。
・脳血管合併症
脳の血管に動脈硬化症が起こると、脳梗塞などの脳血管障害を起こしやすくなります。
◆糖尿病の合併症の実例
先日は近所の知人が糖尿病の合併症で亡くなりました。
そうなるまで病院に行くのを拒み続け治療をしないでいたので、失明に近い状態、そして足が壊死を起こしていたみたいです。
彼女は病気に決して無知ではなく、むしろ薬を扱っている仕事をしていました。
どうも彼女に近い人の話を聞くと、本人が「私の場合は病気ではない」と認めたくないようでした。
直接の原因は足の手術(足の付け根に近いところから切断)の後、感染症で亡くなったようです。
この話を聞いた人が誰もが思うことは、どうして早く病院に行かなかったのだろうということです。
体の変調があったとき、よいほうに考えるひとと悪いほうに考えるひとがあるので正確な判断ができなくなります。
思い込みというのは怖いですね。
家族が説得しても頑固として拒否したらしいということですが、どうしてそんなにかたくなに拒んだのでしょうか?
改めて糖尿病の合併症が怖さがわかりますね。
糖尿病は初期の段階では、体に異変が現れるわけではなく、糖尿病が怖いのは、自覚症状がないまま徐々に合併症が進行することです。
ですから体の一部が急に痛くなったなら、急いで病院に行きますが徐々に進行する糖尿病はどうしても検査が遅れてしまうのです。
年に一度の定期検査は必ず受けるようにすると、早い段階で予防することができます。