心筋梗塞(しんきんこうそく)とは?
心筋梗塞とは冠動脈(心臓の血管)の閉塞や狭窄などにより、心筋(心臓の壁を構成している筋肉)への血流が血液のかたまり(血栓)により詰まり、完全にふさがって通じなくなり、心臓に障害が起こる疾患の総称です。
心筋梗塞が発症する直前の状態を調べますと、過度の疲労や睡眠不足、激務、過度の精神的ストレスがあったことがわかっています。
胸痛や呼吸困難も長く続き、ニトログリセリンや硝酸イソソルビドを服用しても効果が無く、生命に関わる状態ですので、発作が起きたら大至急救急車を呼びます。
退院できたとしても、その後は再発を防ぐための薬物治療や、狭心症以上に食事や日常生活に注意をする必要があります。
■寒いと血圧が上がり、心筋梗塞(しんきんこうそく)が増える理由
寒いと、体外に熱を放散させないようにするために血管が収縮するため、血圧が上昇します。
血圧が上がると、血管に負荷がかかります。
このとき、血管壁に動脈硬化の一種「粥状硬化(じゅくじょうこうか)」があると危険です。
粥状硬化は柔らかく、破れやすいのが特徴で、高血圧による負荷がかかると、その一部に傷ができることがあります。
これを修復するために血小板が集まって血栓ができます。
心臓の血管でこれが起こると心筋こうそくを起こしてしまいます。
粥状硬化は30代からできはじめ、60代以上のほとんどの人にあると考えられています。
心筋梗塞(しんきんこうそく)の最大の予防法は血圧を上げないことになりますが、血圧が上がらないようにすることは不可能です。
顔を洗ったり、ウォーキングをしたり、うっかりミスをするなど日常生活のささいなことでも、簡単に血圧が上がります。
ある大学による調査の結果、心筋こうそくや脳卒中が起こる時間は
○ 心筋こうそくは 起床から1時間以内
○ 脳卒中は 起床から2時間以内
に集中していることが判明しました。
専門家の間では、早朝高血圧が大きな原因だと考えられています。
体の隅々まで酸素と栄養を届ける必要があることから、誰しも起きがけの血圧は上がります。
これは人間が生きていく上で必要なメカニズムで、血圧を上げてくれるのは、体内にある「闘争ホルモン」という物質だそうです。
ただし、人間の体内には、血圧が上がりすぎないよう調節する機能があって、これを司るのが「血管内皮細胞(けっかんないひさいぼう)」です。
血圧が正常な場合は、血圧がある程度まで上がると、血管内皮細胞が血管を広げる物質を出します。この仕組みが正常に働けば、たとえ起きがけでも血圧が上がりすぎることはありません。
ところが早朝高血圧の人の場合は、血管内皮細胞が弱っており、血管を広げることができず、血圧が上がりっぱなしになってしまいます。
内皮細胞が弱い人とは?
以下に該当する人は、内皮細胞が弱く早朝高血圧の可能性があります。
喫煙
アルコールを多く飲む
肥満
高血糖
高齢
上下の血圧値の差が大きい人(50歳以上で65より大きい人)
血圧を下げる薬を飲んでいても、寝ている間、知らず知らずのうちに薬の効果が切れている場合があります。このような人の中には、起きがけに血圧が急上昇している場合があり、特に危険です。