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内臓脂肪を減少させる 食事療法 運動療法 薬物療法

メタボリックシンドロームの治療のポイントはというと個々の病態(糖尿病、高血圧、高脂血症など)を治療するのではなくて、共通の基盤である内臓脂肪を減少させることだそうです。
うれしいことに内臓脂肪は皮下脂肪と違って減少するのが速いので、少しの減量で削減効果が期待できるそうですよ。
そして大幅な減量でなくて、ウエスト周囲径のマイナス5%程度を目標に、3~6カ月かけて緩やかな減量を継続させるという考え方でいいそうです。

内臓脂肪を減少させる方法の基本的な考え方は3つあります。
1)食事療法  2)運動療法  3)薬物療法

1)食事療法
■食事療法の基本は、減食。
 太るということは、あくまで摂取量が消費量を上まわることが原因。
 和食中心の食事をして1日3食を腹八分目にしてよく噛んで食べる。
  
■内臓脂肪を消費しやすい成分を摂る。
  ◎海藻をたべると内臓脂肪を減少させる作用がある。 
    (ワカメ、コンブ、モズク、ヒジキ、テングサ、フノリなど)
  ◎「ポリフェノール」や「カフェイン」を含む食物を摂る。
    ◎唐辛子の「カプサイシン」(アドレナリンの分泌を促し脂肪分解酵素を活性化)
  ◎大豆や卵黄に多く含まれる「レシチン」(内臓に蓄積したコレステロールや中性脂肪を排泄)
  ◎ しいたけに含まれるエリタデニンは脂肪分解後の要らない悪玉コレステロール(脂肪)を、体外に排出してくれる働きを持っている。

■偏らないバランスのよい食事をする。
  ◎ご飯、魚介類、海藻類、野菜類、大豆、キノコなどを、毎日積極的に摂るように心がる。


※動物は飢餓状態になっても生き延びられるようにエネルギーを体脂肪として蓄える機能を身に付けています。空腹期間が長いと逆に体脂肪を蓄えてダイエットにはなりません。

 まずは今の食習慣で何が肥満の原因になっているかを見極めることが重要であると思います。
 食行動の修正を少しするだけで体重が減り、内臓脂肪が減少という場合も多くあります。
 
メタボリックシンドロームの治療の第1歩は、食事療法と運動療法。
それは、内臓脂肪型肥満がベースにあるからで、食事・運動療法で大いに改善できる。

第一線で診療に携わる東京逓信病院(東京都千代田区)内分泌代謝内科の宮崎滋部長は「内臓脂肪を減らせると、他の軽症の生活習慣病はすべて良くなります。現在の体重を5%減らすだけで良くなるのです」という。


2)運動療法
■内臓脂肪を減少させる有酸素運動をとりいれる。
   (皮下脂肪より内臓脂肪を減少させるのが簡単です)
   有酸素運動は食事療法に比べ約2倍の効率で内臓脂肪を減少させるとが証明されている。 
   (日本肥満学会誌第6巻第2号に掲載)

  ◎要するにお腹がせりだした肥満者(内臓脂肪肥満)ほど運動の効果は現われやすい。
  ・日常で最も可能な有酸素運動は歩行です。
  ・だいたい10分間ぐらい歩くと体脂肪に火がつくといわれています。
  ・毎日30分以上のウォーキングなどが勧められます。
  ・その他には水泳、自転車なども良いでしょう。
  ・こまめに歩くとか、エレベーターを使わずに階段を利用するなど。
  ※内臓脂肪を燃焼させるためには特に腹部から下半身の筋肉を鍛えるのが効果的です。

  ◎有酸素運動だけでなく筋力鍛錬もうまく取り入れる。
    ・毎日10~15分間、軽めのスクワットや駆け足、腹筋運動とか腕立て伏せなど

■運動療法をおこたると発生する問題点
   ・基礎代謝の低下
   ・少ないエネルギーで生きていける省エネの体になり、体重が減少しにくくなる。
   ・血糖を調節するインスリンに対する感受性が低下し、糖尿病や動脈硬化を促進する。
   ・筋肉が落ちるので体型が悪くなり、しわが目立つようになります。

  ◎行動修正療法
   減量に成功するためには、どういった心がまえが必要か?
    ・絶対無理をしないこと、すなわち自分の生活様式に合った長続きする方法を考える。
    ・今までの生活習慣をいっきに変えてしまうのはよくない。
    ・目的意識をしっかり持つこと。
      (健康を維持したい、 自分をかっこよく見せたい、 スポーツがもっとうまくなりたい等々)
 ※日常の意識を変えた生活を毎日心がけることが内臓脂肪減少に役立ちます。


3)薬物療法
体重を落としても、改善が見られない高血圧、高脂血症、高血糖が残ってしまう場合がある。
そうした場合にはそれぞれ薬物療法が必要になる。

メタボリックシンドロームでは、高血圧だけとか高脂血症だけ というように単一の症状が見られることは少なく、むしろいくつかの症状を併発していることが多い。
通常、一種類の薬は一つの効果しかありませんから、メタボリックシンドロームでは血圧を下げる薬、血糖値を下げる薬、コレステロールを下げる薬、と多くの種類の薬が必要になる。

要するに薬物療法はあくまで対症療法であり、体質を改善しない限り永久に飲み続けなければならず、メタボリックシンドロームの根本的な治療につながらないです。
だから内臓脂肪を減らさない限り、メタボリックシンドロームの治療にはならないということです。

三大生活習慣病のガン・心疾患・脳血管障害は日本人の死因の約70%にものぼっているのです。
そのガンを除いた2つの心疾患・脳血管障害に内臓脂肪が関係しているのです。
内臓脂肪を減少させるということがいかに大事かということがお分かりいただけましたか!

         

予防と対策

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