「特定健診」・「特定保健指導」とは?
特定健診・保健指導は、医療制度改革の大きな柱で、生活習慣病有病者・予備群を減らすことにより、国民医療費の伸びを抑え、破綻(はたん)する恐れのある国民皆保険制度を存続させるのがねらいです。病気の治療から予防へと大きく方針を転換したものです。
医療費は肥大化し、その約3割は生活習慣病によるものなので、この現状を改善するには、まず生活習慣を見直し、行動変容を起こすことが大切なのです。
生活習慣病を減らすことで、医療費を大幅に抑えないと、医療費は国民の税金や、保険料、患者の一部負担金で成り立っているので大変なことになってしまいます!!
加入している医療保険者(国民健康保険や健康保険組合など)が40歳以上74歳までの人を対象に、行います。被保険者だけでなく被扶養者も対象となります。
●特定健診
特定健診とは、これまでの基本健診(身体測定・尿検査・血圧測定・血液検査)の項目に、腹囲測定などが加わった健診です。
メタボリックシンドロームの予防・改善を着目して健診が行われます。健診の結果により、特定保健指導を受けます。
●特定保健指導
特定健診の結果をもとに、専門家(医師や保健師、管理栄養士など)がメタボの該当者やその予備群の人たちに、生活習慣の改善を図るための「動機づけ支援」や「積極的支援」を行います。
■動機付け支援とは腹囲が基準値以上であり、高血糖、高血圧などどれかひとつに該当。
・生活習慣の改善を促す原則1回の支援が受けられます。
医師、保健師、管理栄養士らの指導のもとに行動計画を作成し、生活習慣改善に取り組めるように、専門家が原則1回の動機付けを行います。計画どおり効果が出ているかなどを評価します。
■積極的支援とは腹囲が基準値以上であり、高血糖、高血圧など2つ以上に該当。
・3ヵ月以上、複数回にわたっての継続的な支援が受けられます。
医師、保健師、管理栄養士らの指導のもとに行動計画を作成し、生活習慣改善に取り組めるように、専門家が3ヵ月以上の定期的・継続的な働きかけを行います。計画どおり効果が出ているかなどを評価します。
なお、特定健診を受けた人には、全員に健診結果に基づいて一人ひとりにあった「情報提供」が、結果の通知と同時に行われます。腹囲が基準値未満であれば、「情報提供」として改善のための学習をします。
●特定健診・特定保健指導の大まかな流れ
通常の検診+「腹囲測定」と「LDL(悪玉)コレステロール検査」→判定→保健指導
また、生活習慣の確立のスタートは小児期からといわれ、小児肥満の実態からも10年・20年先を見据えた「食育」の重要性が高いのは明らかです。
この「健康」「生活習慣病」といった問題は、現在健康な人も含め、家族・学校・企業・地域社会、全ての人が取り組んで行かなければならない問題です。