睡眠と寝酒とアルコール依存症と生活習慣病の関係
生活習慣病は食事と運動のほかに睡眠も関係しているということがわかった。
日大医学部の兼板佳孝専任講師(公衆衛生学)らの疫学研究によると、寝不足や寝過ぎは、動脈硬化につながる高脂血症、高血糖、肥満といった生活習慣病になりやすいことが分かった。
同講師は「良い睡眠は生活習慣病の予防に重要」としている。
同講師らは、以下のデータを分析、睡眠時間と高血糖などとの関連を調べた。
(1)2005年の地域住民の健診データ約1000人分
(2)03年国民健康・栄養調査データ約4000人分
(3)職場健診のデータ約2万2000人分
その結果、住民健診では血糖レベルを表す「HbA1c」の値が、睡眠6時間未満と8時間以上で高かったそうです。
睡眠時間が5時間未満の人は、そうでない人の高血糖のリスクが1・27倍でBMIが1.36倍になったそうです。
BMIとは
※ボディマスインデックス(Body Mass Index)の略。
「体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)」で算出される体格指数のことで、肥満度を測るための国際的な指標。
また肥満になると、無呼吸症候群になりやすく、さらに睡眠不足になり、さらに肥満・・・というように悪循環に陥ります。
睡眠不足は食欲に関するホルモンが増え、脂質異常になりやすいということです。
健康を意識した場合、最も良い数値は22とされています。
25を越えると高脂血症や高血圧などの生活習慣病になる確率は2倍以上になり、30を超えると肥満症として治療を要するとされています。
なおBMIが18.5未満である場合をやせとします。
また、国民健康・栄養調査では、女性の場合に中性脂肪が睡眠6~7時間で最も低く、それより短いか長いほど高かったということです。
動脈硬化を抑制する働きがある「善玉コレステロール」の値は、6~7時間で最も高い傾向を示した。
これでいうと適正な睡眠時間は6~7時間ということでしょうか?
現代人は睡眠時間が前と比べるとずいぶん少なくなったようです。
生活習慣病と睡眠時間の関係はちょっと意外でした。
寝酒とアルコール依存症
またよく眠れるように寝酒を飲むといいますが、これは誤解をしているようです。
眠る前にアルコールをとると深い眠りにならず、さまざまな睡眠障害の原因にもなるそうです。
「寝酒」の習慣化にはくれぐれもご注意を」と専門家は呼びかけています。
東京医科大学教授で代々木睡眠クリニックの井上雄一院長は「酒を飲んで眠り込んでいるのは、睡眠ではなく、“意識を失っている”状態」とその危険性を訴えてます。
井上院長によると、アルコールによる睡眠は、正常な睡眠とは異なり、浅いノンレム睡眠の状態が長時間続くため、脳も体も十分には休まらないそう。
夜中に何度も目を覚ます中途覚醒(かくせい)や、早朝覚醒の原因にもなるという。
私もたまにいろいろなことがあるとつい深酒をしてしまいますが、熟睡したという感じは全然しません。
やっぱり何度も目を覚ましたり、朝早く目が覚めてしまったり・・・
次の日は頭が痛かったりだるかったりと一つもいいことがありません。
私の場合は週一はソフトバレーの練習があるので、帰ってきてからゆっくりお風呂に入り、ビールを飲んで寝ると程よい睡眠がとれます。
本当は寝る前のビールはいけないのでしょうが、眠るためにと自分にいいわけをしながら飲んでいます。週一だから精神面でもいいと思う・・・なんて。
でも毎日それが続くとアルコール依存症になる危険性もはらんでいるのでご用心!
「不眠対策で寝酒を始めた人のほうが、ストレス発散で酒を飲む人より依存症になる割合が高い」と井上院長。体がアルコールに慣れてきて、少量の飲酒では眠れなくなり、徐々に飲酒量が増えてしまうためだ。ひとたび大量の寝酒習慣がつくと、いざやめても、一時的に強い不眠症に陥ったり、動悸(どうき)や震えなどの症状が起きることもあるそうです。
アルコールには生体リズムの周期を遅らせる作用があるため、だんだん夜更かしになり、しまいには朝起きられずに出勤できなくなる例も少なからず。
神経障害を引き起こして、睡眠中にむずむずしてじっとしていられなくなる「むずむず脚症候群」、夢遊病などの睡眠中の異常行動を悪化させる場合もあるそうです。
中でも睡眠薬との併用が問題だ。
いわゆる睡眠時無呼吸症候群を悪化させ、長時間呼吸が止まることもあるという。
「お酒で眠る」という考え方をまずやめて、不眠で困っているなら、医師の指導に基づいて睡眠薬を飲んだ方がずっと安全」と井上院長。
「夕食時だけ、しかも少量にとどめて、就寝時間の3~4時間前は飲まないようにすれば、睡眠中の問題は起きにくくなります」と井上雄一院長は話している。