メタボリックシンドローム 慢性腎臓病(CKD) 人工透析と医療費
人工透析とは?
人工腎臓(透析装置)によって血液から老廃物を除去するのが人工透析です。
腎臓の機能を失った慢性腎炎の患者は、この人工透析を受け続けながら自らの生命を維持するということになります。
人工透析を受ける患者が約27万人にも増え、医療費の膨張に拍車をかけているそうです。
現に私のまわりでも人工透析を受けている人が5人もいます。
1人は30年間、人工透析を受けていたけれどこの前亡くなり、もう2人は30代で人工透析を受け始まってもう10年になります。若いひとは風邪~急性腎炎~慢性腎炎になったらしいのですが・・・
この治療は一回で4~5時間、週二、三回の通院と多大な時間を費やします。
人工透析を受けることになったひとは本当に気の毒に思います。
そうならないようにひとりひとり健康なときから気をつけなければいけません。
人工透析を受けるようなことにならないよう予防と早期発見のためにも、年に一回は必ず尿検査・血液検査を受けるようにしましょう。
国民健康保険や健康保険の被保険者や被扶養者が人工透析のような長期にわたる治療を必要とし、しかも高額な医療費がかかる病気にかかった場合は、本人の申請によって保険者から「特定疾病療養受領証(マル長)」が交付されます。
「特定疾病療養受領証(マル長)」を医療機関に提示すれば、医療機関での自己負担の限度額は1カ月に1万円となり、これを超えた分は高額療養費として現物給付(現金給付ではなく医療そのものの給付のこと)されます。
但し、国における人工透析患者の高額療養費の患者自己負担額改正に伴い、平成18年10月より上位所得者の自己負担額は月額2万円です。
※上位所得者とは
国民健康保険は年間所得(控除後)600万円を超える方
社会保険は標準報酬月額53万円以上の世帯
(食事療養費・室料など自費分は高額療養費の対象外)
注)東京都においては都内に住んでいる方に対して、このうち1万円までの自己負担額を助成しているので、月に1万円のかたは0円、月額2万円のかたは1万円になります。
「特定疾病療養受療証」は、加入している健康保険(保険者)から発行されますので、詳しくは各自治体窓口やかかっている病院のソーシャルワーカーお問い合わせになってください。
患者本人の負担は健康保険などの適用で少なくてすみますが、人工透析の医療費は患者1人当たり年間約500万円もかかるそうです。
人工透析患者は毎年1万人ずつ増え続け、医療費は年間約1兆3500億円にもなるそうです。
そしてこれは日本の医療費総額(約30兆円)の5%に相当します。
人工透析患者の4割以上が糖尿病性腎症で、いわゆる生活習慣病のひとつである糖尿病からくる慢性腎炎だそうです。糖尿病性腎症は高血糖が続くために腎臓の血流が阻害され、腎機能に障害が起きる病気です。
生活習慣をいまこそ見直して糖尿病→人工透析への道を遮断しなければ医療費云々より自分自身が大変な目にあいます。
慢性腎臓病(CKD)の診断定義
・腎臓のはたらきを示す血液や尿たんぱく、あるいは画像検査(エコーやCTなど)に異常がある。
・3ヶ月以上継続する糸球体ろ過率(GFR) 60 mL/分/1.73 m2 未満
国内の慢性腎臓病の患者数は、およそ400万人に達するということです。
慢性腎炎は自覚症状がなく、気が付いた時には進行しています。
老廃物が体内にたまることで、痙攣(けいれん)、貧血、むくみ、全身の倦怠(けんたい)感などを引き起こします。
慢性腎不全になって人工透析を受けるようになると、腎臓移植以外もう完治することはないそうです。
ですから腎機能の低下を初期の段階で見つけて治療に専念することが重要になります。
腎臓病の治療・改善のためには食事療法を中心とした生活改善がきわめて重要になります。
腎臓に負担をかけないように低たんぱく・低塩分の食事をとるようにします。
専門医の指導のもとで食品成分表を使いながら一日の必要カロリー摂取量を計算しながら行うようにし、自己流の食事療法は行わないようにします。